2008年の最初のフランス選手権公式戦が南フランス、ニースにて開催。パリから片道1000kmの道のり。前回のショレーでさんざんな目に遭いかなりやる気を失いながらその日まで練習を重ねる。しかし最終調整の水曜。射撃中にタムレストが折れる。そしてその次はフロントサイトが飛んだ...同じ銃を持つエミール君が代わりに銃を貸してくれると。しかしマッチはやはり自分の手になじんだ自分の銃で出たい。とりあえずエミール君の銃を撃ってみるとというか撃つ前だがスライドを引くと何とスムーズ!?ということは自分の銃はあちこちにトラブルを抱えているのか!?その夜、突貫工事でフロントサイトを取り付けニースへ向かった。

今回はLes7du10として参加。第6スクワッドで一緒に撃つ。1スクワッド20名。総勢200名以上の大きなマッチだ。Les7du10は基本的にGlock17を使う。我々はステージ6/7からスタート。ショートコースなので一人で2ステージを撃つ。最初は第7ステージ。いすに腰掛け机に銃をおき、マガジンは引き出しの中。ストロングハンドで引き出しを引く。ターゲットはクラシックターゲットの半分サイズで1発づつ合計9発。距離は7mほど。ショレーの複雑なステージからすると単純でいいウォーミングアップだ。これで少し気が楽になる。しかし、一発目でトラブルが起こった。フロントサイトが飛んだ!しかしながらすべてAゾーン。ROに断り銃を交換。この後エミール君の銃で撃つことになった...
最後に回してもらってステージ6を撃つ。ステージ6はチャージした銃をテーブルにおいたところからスタート。シングルスタックガバを撃つシューターが、テーブルに銃をおいたところでストップ。レンジマスターが呼ばれて彼はDQ(失格)セフティがかかってない銃からシューターが離れた危険行為ということだ。そうそうの敗退。これが公式戦だ。ローカルマッチなら注意ですむところだが....

桜舞うステージ8/9。第8ステージは意志の詰まったバケツをウィークハンドで持ったままストロングハンドで撃つ。第9ステージは自転車に乗った状態。そこにテーブルが付けられていてチャージした状態でおく。自転車のハンドルからストロングハンドでつかんだままウィークハンドで射撃。

第10ステージ。最低使用弾数24発。しかしターゲットは3つ。距離の違う4つのボックスから2発ずつ撃ち込む。各ボックスでマグチェンジの義務付け。単純なようで奥が深い。写真のLes7du10メンバーのドミニクのように移動時のマズルの方向、トリガーから指を派手に離すなど注意が必要。そしてマグチェンジのタイミング。私はそのボックスから撃ち終わったところでマグリリースボタンを押して後方に移動中に新しいマグをつかみ新しい場所に到着後エイミングするのに銃を上げるその時にマガジンを装填。しかし、同僚の話ではマガジンを捨てて後ろ向きでゆっくり後退しながらマガジンを装填してしまう。完了後一気に次のボックスに走り込んで射撃に移った方が早いと。私はそれほどマグチェンジが早くないのでどちらでも大して変わりはないが今度レンジで試してみよう。それよりも長距離での射撃の不正確さが問題だ...
今回の最も距離のあるステージ11。スタート地点からドラム缶を通して射撃後階段を上がる。その途中の小窓からの射撃。そして2カ所の小窓から射撃後奥まで走ってポッパー、ムーバーの数々。合計32発。1回のマグチェンジでいけるが移動中にマグチェンジをするのが効率的なのでタイミングが合わないので2回に分けて攻める。自分なりにスムーズに撃てた方だった。ただ射撃が終わると同僚から移動中の姿勢の崩れを指摘される。確かに移動中は次のターゲットを探してる感じでスムーズに動けてないのだ。それは自分でもよくわかっている。まだまだ自然に体が反応しないのだ...練習あるのみ。

ステージ12。前半は道に沿って左右に配置されたターゲットを移動しながら射撃。後半は3つの小窓から25m離れたポッパーとクラシックターゲットを狙う。移動距離がそこそこあり左右に動くのマズルの方向に注意するようにブリーフィングで強調される。上は45度以下。スタートは写真中央のようにターゲットに背を向け壁に手を付けてスタート。やはり同じスタンダードを撃つシューターが振り返りざま銃をつかんで暴発。DQとなる。私はといえば後半の長距離射撃で不正確な射撃を繰り返す。そして勿論移動中はトリガーから指を話しているがROからはそれがはっきり見えなかったようで射撃終了後指示を受ける。やり過ぎなほど指を持ち上げ誰が見てもトリガーには触れてませんよと動いた方がいいのだ。
この後ショートコース2ステージ。全12ステージ中9ステージを初日に消化。朝8時から午後6時までたっぷり。
この日の最終ステージ2はトイレの便器に腰掛けて天井からぶら下がっている通常なら水を流すレバーを一気に引っ張るとムーバーが動き出すというもの。結構このレバーをつかみ損なって時間をロスするシューターもみかけた。

今回は同僚がいくつか私のビデオを撮っていてくれた。マグチェンジのタイミングが問題になったステージ10。マガジン挿入時もっと銃を上げてないと意味がありませんね(^^;;;
ステージ3:移動可能なボックスより幅の広いバリケード。バリケードをつかんで勝手で撃つか、私のように足をバリケードにつっこんで足で体を支えるか?片手で撃てば確実にタイムロス。ただし両手だと中央に配置されたターゲットが撃てない。それだと私のようにバリケードの途中の小さな窓から撃つことになるがそのたび止まる。タイムロス。今思えばそれらのターゲットの時だけ片手で撃てば良かったのかと...
ステージ4:単純だが最後はプローン。スタートはテーブルの上のチャージされてない銃をチャージして撃つ。スライドの引きが悪かったのかハンマーが起きてなかった。そのためあわてて再度スライドを引く。タイムロス。
ステージ5:これも後で指摘されるのだがテーブルの銃を手にしてロードする間にぎりぎりまで右に移動してしまう。そうすれば後は直線移動だけですむからだ。とはいえ最後の射撃1mほどの距離なのにペナルティーを撃ってしまってあわててもう一発。3発撃ってます(^^;;;

Les7du10のプレジデント、イブ。そして良き友ギヨーム。彼らは空挺隊に所属した経験がありコソボなど実戦経験者だ。現在はフランス内務省管轄に所属するローエンフォースメント。その彼らといえどもIPSCは簡単にはいかない。
ショートコースのほとんどがこういった元厩舎。暗いため写真の撮影をあきらめた。<写真右

このシューティングレンジとその周辺。左の写真から。ニース、モナコの間にある街なのだ。ここ、TORT De La Dreteが現在はシューティングレンジ。その昔はこの街を監視する役所というか、城というか...そういった場所だったのだ。山頂にあるために北を向くとモンブランの山脈が。これだけも気持ちのいい射撃ができるというもの。パリではほとんどが屋内の射撃場なので外での射撃は気持ちがいい。
 初めての公式戦でスタンダードディビジョン24位/52人。ちょうど中間。この結果が今の自分の位置だとはっきりした結果な訳だ。これを基準に今後自分が何処まで行けるか励みになる。そして今回は自分の銃でなかったので次回は自分の銃でじっくり戦ってみたい。次回の公式戦までじっくりと練習をしていこう。何処が苦手なのかもはっきりしたことだし。その前に銃がいつ修理が終わるかが問題だが。

余談だが相手をけ落として自分の上がっていく戦い。自分の実力だけで戦えばいいのだが裏でけ落とす政治的な力のぶつかり合いも見せつけられた。公式戦となればなおさらなのだろう。私のようなトップレベルでないものにもおよんだ。ROにラオス系フランス人がいたが日本人はさすが私一人。その日本人を追い出そうという動きがあったようだ。まあ、危険行為や人に迷惑をかける行為はしてないと思うしROなどにもすでに東洋から来た射撃の侍と慕ってくれる仲間がいるために事なきを得たようだ。というのもこの話は後日耳に入ってきたからだ。それがフランス人のやり方なのだろうか?フランスサッカーチームが黒人とアラブ人がほとんどだったりするのでせめて射撃の世界は白人だけと考えているのだろうか?まあ、私は私の射撃を楽しむだけなんだけどね!