「 Agent Federal!!」そう、武装した4人のテロリストを前に叫んだ。最初のテロリストは振り向きざまにSMGを発砲してきた!四駆の陰から銃を抜きプレーンの姿勢でその車体の下から一気に2発ずつ4人に撃ち込んだ...その間3.56秒...まずまずか。最近24シリーズ5を見終えたところで気分はジャック・バウアー。4人のテロリストを倒しほくそ笑みながら立ち上がる。「一発ミスしてるよ」「え?」「タイムは良いけど一発ミスしてる」エミール君が冷静に現実に引き戻してくれました。

ということで、夏の特訓!といっても20℃に満たない肌寒い中時折激しい雨も降る。ヨーロッパジュニアチャンピオンのエミール君とフランスシニアチャンピオンのテリー師匠とともに特訓だ!ここしばらく自分の射撃をしていなかったので1000発一気撃ち込みだ。最初はそれぞれ準備体操で普通の姿勢でいくつかの的に撃ち込む。マグチェンジ。調子が出てきたところでそれぞれがそれぞれの課題を撃ち込む。私はマグチェンジと右、左と片手での射撃を入念に撃ち込む。

 自分のSTIだがマガジンのフォロワーとマグバンパーを交換して無理矢理押し込むと2発総弾数が増え18発になったのだ!しかし、これだけ詰め込むとマガジンが一発で銃に収まらない。叩いて、叩いてこちらも押し込む。この状態でマグチェンジは無理だ。最初のマガジンに18発。チャンバーに一発で19発でスタートできるのは心強い。

 さて、後半にはいるとこの射撃場の一人が前回のマッチで複雑だといわれたコースを再現。それはスタートするとまずスタンディングで2つのターゲット。テーブルの下から1つのターゲット左に移動して高さ約60cmほどの窓から4つのターゲットの後立ち上がって左に移動し小窓から最後のターゲットを撃つと言うもの。ここで議論されたのがプローンの体勢だ。如何に素早くプローンの体勢になり、その後如何に素早く次への移動が出来るか。もちろん無理な姿勢ではプローンでの射撃に障害が出る。この低い窓から左右に広がる4つのターゲットがなかなかくせ者だ。上の写真のようにエミール君は右足と左足をそれぞれ曲げての射撃を試す。プローンの姿勢になって4つのターゲットを撃って立ち上がるまでのタイムをそれぞれ図って最速の体勢を探し出すのだ。ちなみに私がやるとあちこちの筋肉がつる...体がついて行けないのだ(^^;

冒頭のジャックバウアーになりきっているのはこの低い窓を攻める練習の時だ。自分のタイムは3秒半前後。エミール君は2秒台。1秒の差がある。もちろんスタンダード用の銃とオープンの銃の違いもあるので一概に比べられないのだが。

気をつけなければいけないのはマズルコントロール。テリー師匠の写真のように射撃時以外は常にトリガーから指を放す。また、プローンに移るとき銃口はいつもターゲットに向いていること。マグチェンジのときもそうだが上を向いたりしては失格に繋がる。ましてや後ろに向いたら失格確実。初めて師匠にしごいてもらったときプローンの姿勢になってから銃を抜いた事がある。ホルスターに収まった銃がプローンになれば銃口は真後ろを向くというわけだ。

1000発を撃ち尽くすととにかく親指が痛い。マガジンに押し込む力がもう残っていないくらいだ。そして、リロードのために薬莢回収。腰を痛めました...射撃はストレッチが非常に大事な競技なのだ...

フランスでは、というか世界的にもIPSCは純然たるスポーツという位置づけをし、オリンピックの正式種目へ!とがんばっているところなので、冒頭のような事をこちらの雑誌等に書こうものならすすぐに叩かれる。どちらにしてもIPSCはタクティカル、コンバットシューティングが始まりだ。そういったシナリオを勝手に想像して撃つとまた自分の中での盛り上がりが変わってくると言うものだ。前回の練習中にリアサイトの上下調整用のボルトが折れて銃が撃てるし、弾も山ほどあるのに射撃が出来ないという事態に陥った。その頃からもう一挺40SWの銃が欲しくなっているわけだがそういった自分の中でなりきっての射撃ふさわしいタクティカルっぽい銃が欲しくなってる今日この頃...やっぱり7挺しか買えないフランスの法律は厳しい...